先日、愛車の DC2 インテグラ Type R(B18C) のエキマニ(エキゾーストマニホールド)にクラックが見つかり、修理をしてもらいました。
装着しているエキマニは恐らく、マキシムワークスさんのエキマニです。
(形状からそう判断しています、詳細は不明です)
走行距離も年数も重ねているので
「まあ、そろそろ来る頃か…」
程度には覚悟していましたが、実際に割れてしまうとやっぱりショックです。
修理後、ショップの方との会話の中でこんな話が出ました。
「エキマニにバンテージを巻くと割れやすくなるんですよ」
これ、昔からチューニング界隈でよく聞く噂ですが、実際になぜ割れやすくなるのか、メカニズムまでは詳しく知らない人も多いと思います。
そこで今回は、
「なぜバンテージがエキマニを割れやすくするのか?」
を、分かりやすく解説します。
なぜエキマニにバンテージを巻くと割れやすくなるのか?
バンテージには
- 排気の温度を保つ
- エンジンルーム内の熱害を減らす
というメリットがあります。
サーキット勢やチューナーでも使っている人は多いですよね。
しかし、割れやすくなる理由もちゃんと存在します。
結論を一言で言うと……
エンジン停止後に、エキマニの内側と外側で“冷え方のスピードが違いすぎる”から。
これが金属に大きなストレス(熱応力)を生み、溶接部などにクラックが入りやすくなります。
では、もう少し分かりやすく順を追って説明します。
走行中はむしろ温度差が少ない → 問題は「エンジン停止後」
意外ですが、
走行中の温度差はさほど問題ではありません。
排気で内側は高温になり、外側もバンテージで保温されるため、
「内も外も高温」という状態になります。
問題はここから。
エンジンを止めた瞬間、エキマニ内部が一気に冷える
エンジン停止後、排気側は負圧になり、マフラー側から外気が逆流気味に入ってきます。
この外気が超高温になっていたエキマニ内部を一気に冷却します。
- 内側:急激に冷える → 金属が急収縮する
- 外側:バンテージで保温されている → 冷えにくく、縮みにくい
つまり、
内側だけ先に縮み、外側はまだ膨張したまま
→ その差が金属に無理な力をかける
→ クラック発生
という流れです。
これが「バンテージを巻くと割れやすい」と言われる最大の理由。
さらに湿気による“腐食リスク”もある
布系のバンテージは水分を吸収しやすく、
- 雨
- 洗車
- 夜露
- 結露
などで湿気がこもると、常にエキマニ外側が湿った状態になります。
その結果、
- 鉄製 → 錆びやすくなる
- ステンレス製でも溶接部などが劣化しやすい
というデメリットもあります。
DC2は構造上割れやすい傾向にある
- 高圧縮、高回転エンジンは排気温度が高くなる
- 社外エキマニは手曲げ、溶接部が多い
- 高い排気温度の負荷、熱応力が溶接部にかかる
という条件が重なるため、
バンテージ巻きによる熱応力に弱い構造 です。
割れ対策としておすすめなのは?
セラミックコート(高耐熱コーティング)
耐熱・断熱しながら金属を保護できるため、
最も割れにくくなる現実的な対策。
エンジンマウントを健全に保つ
揺れが大きいとエキマニへ余計な応力がかかり、クラックの原因に。
バンテージを巻くなら“緩め・薄め”
巻きすぎない方が熱が逃げやすく、熱応力が軽減できます。
まとめ
DC2インテグラのエキマニは構造的にも熱的にも過酷な環境にあり、バンテージを巻くとさらに割れやすい条件が重なります。
バンテージがクラックを呼ぶ理由
- エンジン停止後に 内側だけ急激に冷える
- 外側はバンテージで 冷えにくい
- その差が大きいほど 金属がねじれ、溶接部に負担が集中
- 湿気で 腐食しやすい
もちろんバンテージにもメリットはありますが、
割れリスクは確実に増える という点は理解しておいた方が良いです。